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2026/09/28
ホームページ制作のブランディングの進め方・手順|何から着手すればいい?

何から手をつければいいか分からない…ブランディングの手順を最初から解説
ブランディングの進め方は、5つの手順に整理できます。
現状分析、コンセプトの言語化、トーン&マナーの設計、ホームページなど表現物への展開、そして運用ルールの整備です。
最初の一歩は「自社がお客様に選ばれている理由を書き出すこと」。
ロゴやデザインから始めるのではなく、言葉から始めるのが正しい順番です。
とはいえ、いざ始めようとすると、手が止まりますよね。
「本を読んだけど、抽象的で結局何をすればいいの?」
「ロゴ作り?サイト?どっちが先?」
「うちみたいな会社でも、ちゃんと形になるのかな」
ブランディングという言葉が指す範囲が広すぎて、作業に分解できないから動けなくなるのです。
この記事を読むと、5つの手順それぞれの具体的な作業と順番が分かり、「今日は何をすればいいか」まで落とし込めるようになります。
【この記事のポイント】
- 進め方は「現状分析→コンセプト言語化→トーン&マナー→表現物への展開→運用」の5手順
- 最初の一歩はデザインではなく、選ばれている理由の書き出しという言葉の作業
- 中小企業は手順1〜2を自社で進め、手順3以降でプロを頼る分担が現実的
この記事の結論
- 一言で言うと、ブランディングは「言葉を決めてから見た目を作る」5段階の作業
- 最も重要なのは、手順2のコンセプト言語化(ここが曖昧だと後工程が全部ぶれる)
- 順番を守ることが最大のコツで、ロゴやサイトから着手すると手戻りが起きる
- 失敗しないためには、社長1人で決めず、現場の声とお客様の声を材料にすること
ブランディングの進め方5ステップ(何をどの順番でやるか)
まずは全体像です。
5つの手順は、前の工程の答えを次の工程で使う積み上げ式になっています。
だからこそ、順番を飛ばさないことが何より重要です。
手順1:現状分析|選ばれている理由と競合を書き出す
最初の作業は、3つの問いに答えることです。
1つ目、お客様はなぜ自社を選んでくれているのか。
2つ目、競合は誰で、何を売りにしているのか。
3つ目、自社はこれから誰に選ばれたいのか。
机上で考えるだけでなく、実際のお客様の声を集めてください。
常連のお客様に「なぜうちを選んでくれたんですか?」と3人に聞くだけでも、発見があります。
競合の分析は、同じ商圏の3社ほどのホームページを開き、打ち出している言葉と写真の雰囲気をメモする程度で十分です。
ここで完璧を目指すと先に進めなくなるので、1〜2週間で区切りをつけてください。
よくあるのが、社内で思っている強みと、お客様が感じている価値のズレです。
「技術力で選ばれている」と思っていたら、実際は「相談しやすさ」だった、というケースは本当に多いのです。
手順2:コンセプトの言語化|一文にまとめる(最重要工程)
現状分析の材料をもとに、「誰に、何を、どのように提供する会社か」を一文にまとめます。
これがコンセプトです。
例えば「地域の高齢のお客様に、急なトラブルへの即日対応で安心を届ける電気工事店」のような形。
かっこいいキャッチコピーである必要はありません。
社内の判断基準として機能する、具体的な一文であることが大切です。
正直なところ、5つの手順の中でここが一番苦しい工程です。
候補を10個書いては消し、を繰り返すことになります。
それでも、この一文が定まると、後のデザインも文章も判断が速くなります。
逆にここが曖昧なまま進むと、デザイン案を前に「なんか違う」を繰り返す迷路に入ります。
手順3〜5:トーン&マナー設計、表現物への展開、運用ルール
手順3は、コンセプトを五感に翻訳する作業です。
配色、フォント、写真の雰囲気、文章の口調を決めます。
「安心を届ける」なら、落ち着いた配色と丁寧な語り口、といった具合に、コンセプトから逆算します。
手順4は、表現物への展開。
ホームページ、ロゴ、名刺、パンフレットなどに、決めたトーン&マナーを適用していきます。
優先順位はホームページからがおすすめです。
経済産業省と特許庁の「デザイン経営」宣言でも示されている通り、デザインへの投資は企業競争力に直結しますが、中でも顧客との最初の接点になりやすいのがホームページだからです。
手順5は、運用ルールの整備。
使う色のコード、ロゴの使用ルール、文章の口調などを1枚のシートにまとめ、誰が更新してもブランドが崩れない仕組みを作ります。
担当者が変わった途端にデザインが崩れていく、というのは運用ルールがない会社の典型的な悩みです。
公開して終わりではなく、ここまでがブランディングです。
つまずきやすいポイントと現場の実例
手順通りに進めても、実際にはつまずく場所があります。
岐阜県大垣市のともえデザインの現場で見てきた実例から、乗り越え方を紹介します。
実例1:可児市の建設会社が「強みの言語化」で止まった話
可児市の建設会社のお客様は、手順2のコンセプト言語化で完全に止まってしまいました。
「うちの強みと言われても、普通のことを普通にやっているだけで…」と社長様。
打ち合わせでのやり取りは、こんな流れでした。
「最近、お客様に褒められたことはありませんか?」
「褒められた…ああ、現場の掃除ですかね。近所の方に『おたくの現場はいつもきれいだ』と言われます」
「それ、強みですよ。現場がきれいな会社は、仕事も丁寧だと見てもらえます」
「そんなものですか?当たり前にやっていることなので、ピンと来ないですが…」
半信半疑の社長様でしたが、お客様3人への聞き取りでも「現場の印象が良かった」という声が出てきました。
最終的に「近隣に気を配れる、丁寧な現場づくり」を軸にコンセプトを言語化。
サイトには現場の整理整頓の写真とルールを載せました。
公開後、「見積もり依頼の電話で『現場がきれいって本当ですか』と聞かれた」と、少し照れくさそうに報告してくださったのが印象的でした。
自社の当たり前の中にこそ、強みは埋まっています。
実例2:岐阜県の菓子店が順番を飛ばして手戻りになった話
一方で、順番を飛ばしたことで遠回りになった例もあります。
岐阜県内の菓子店のお客様は、ご相談の前にロゴを先に作ってしまっていました。
流行のデザインで作られた、モダンでスタイリッシュなロゴ。
ところがヒアリングで整理すると、お店の核となる価値は「三代続く昔ながらの製法」でした。
モダンなロゴと、伝統を打ち出したいサイトの方向性が、どうしても噛み合いません。
迷った末に、ロゴは補助的な扱いにして、サイトは筆文字と和の配色で「伝統」を軸に設計し直すことになりました。
「先にコンセプトを決めていれば、ロゴ代は無駄にならなかったですね」とお客様。
手順1〜2より先に表現物を作ると、こういう手戻りが起きます。
ロゴやサイトを作りたくなったら、その前に一文のコンセプト。
この順番だけは守ってください。
自社でやる範囲とプロに任せる範囲の目安
すべてを外注する必要はありません。
現実的な分担の目安はこうです。
手順1の現状分析とお客様への聞き取りは、自社が最適です。
お客様の生の声は、社内の人が聞くほうが本音を引き出せます。
手順2のコンセプト言語化は、自社の素材をもとにプロと壁打ちするのが効率的です。
社内だけだと「当たり前すぎて気づけない」壁にぶつかりやすいからです。
手順3〜5の設計と展開は、プロに任せる領域です。
一般的な相場では、ブランド設計を含むホームページ制作は通常の制作費に数十万円程度上乗せされるケースが多いですが、ロゴ・サイト・印刷物を別々に発注してちぐはぐになるより、結果的に安くつくことが多い印象です。
よくある質問
Q1.ブランディングは何から始めればいいですか?
A1.お客様に選ばれている理由の書き出しからです。
常連のお客様3人に選んだ理由を聞くだけでも、コンセプトの材料が集まります。
Q2.ロゴとホームページはどちらを先に作るべきですか?
A2.どちらよりも先にコンセプトの言語化です。
言葉が決まった後なら、ロゴとサイトを同時に進めても一貫性を保てます。
Q3.ブランディングの期間はどのくらいかかりますか?
A3.一般的には、手順1〜3の設計で1〜3か月、サイトなど表現物への展開まで含めると3〜6か月程度が目安です。
Q4.費用の相場はどのくらいですか?
A4.一般的な相場では、ブランド設計を含むサイト制作で通常制作費プラス数十万円程度、大規模なブランド開発では数百万円になることもあります。
範囲次第で大きく変わります。
Q5.社長が1人で決めてもいいですか?
A5.最終決定は経営者でも、材料集めは現場とお客様の声を必ず入れてください。
社内の実感とズレたコンセプトは、運用段階で形骸化しやすいです。
Q6.小さな会社でも5つの手順を全部やる必要がありますか?
A6.規模に応じた簡略化は可能です。
ただし手順1〜2の言語化だけは省略できません。
ここを飛ばすと、どんなデザインも判断基準がなくなります。
Q7.完成後にコンセプトを変更してもいいですか?
A7.事業の変化に合わせた見直しはむしろ健全です。
一般的には3〜5年ごと、または事業転換のタイミングで点検するのがおすすめです。
まとめ
この記事のまとめ:要点3つ
- 進め方は「現状分析→言語化→トーン&マナー→展開→運用」の5手順で、順番厳守
- 最重要は手順2のコンセプト言語化で、ロゴやサイトより先に言葉を決める
- 現状分析は自社で、設計と展開はプロと、という分担が中小企業には現実的
ブランディングは、才能ではなく手順の仕事です。
まずは今日、常連のお客様の顔を3人思い浮かべて、「なぜうちを選んでくれたんだろう」とメモを書くところから始めてみてください。
そのメモが、5つの手順すべての出発点になります。
書き出した強みをどう形にすればいいか迷ったら、ともえデザインの無料相談で壁打ち相手として使ってみるのも一つの手です。
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